いまどきは珍しいかもしれないテレビ大好きっ子の私ですが、最近、銀行カードローンのCMがとても多いことが気になっています。
多重債務問題を取り扱っている私たちの業界では、貸金業法改正を機に減少し続けていた自己破産件数が昨年は増加に転じたことが話題になっています。
原因は、銀行カードローンによる過剰融資ではないかといわれています。
貸金業法改正では、グレーゾーン金利の撤廃とともに、年収の3分の1を超える貸付けができない「総量規制」が導入されました。
しかし、銀行カードローンにはこの総量規制が適用されないため、返済能力を超える額の借入れが可能になってしまうことがあります。
銀行カードローンは、無担保で、使いみちを問わず、かんたんに借りられるけど、金利が高め。
これって、基本的に消費者金融と同じですよね。
消費者金融はちょっと怖いけど、銀行カードローンなら大丈夫…ということはありません。
むしろ銀行カードローンの方が、総量規制が適用されないぶん、借りる側の自己管理がより重要になってきます。
銀行カードローンのすべてが悪だとは思いませんが、テレビで銀行カードローンのCMを見ると、このままでいいものかと疑問を抱かずにはいられません。