今日、登記申請のために福岡法務局に行ったところ、「司法書士試験の受験案内を配布は○○で行っています」の貼り紙が!
そんな時期でしたね。
私もお世話になった司法書士試験について、少しご紹介したいと思います。
司法書士試験のスケジュール
司法書士になる資格があるのは、司法書士試験に合格した人か、裁判所事務官等の職務に10年以上従事して法務大臣の認定を受けた人です。
後者もいないわけではないですが、前者の方が圧倒的に多いです。
司法書士試験は、毎年1回、法務省によって実施されます。
例年のスケジュールは、下記のとおりです。
- 4月上旬:受験案内開始
- 5月上旬~中旬:出願受付
- 7月初め:筆記試験
- 9月末:筆記試験合格者発表
- 10月中旬:口述試験
- 10月末~11月初め:最終合格者発表
口述試験は、面接形式で行われますが、出席すればまず不合格になることはないそうなので、7月初めの筆記試験が勝負です。
午前の部
◆多肢択一式問題35問 105点満点
憲法、民法、商法(会社法その他の商法分野に関する法令を含む)及び刑法に関する知識
午後の部
◆多肢択一式問題35問 105点満点
◆記述式問題2問 70点満点
不動産登記及び商業(法人)登記に関する知識(登記申請書の作成に関するものを含む)
供託並びに民事訴訟、民事執行、民事保全に関する知識
その他司法書士法第3条第1項第1号から第5号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力
基準点
筆記試験は、上記の内容を1日で行います。
午前択一、午後択一、午後記述のそれぞれに一定の基準点があり、どれかひとつでも基準点に達しない場合は不合格になります。
この基準点の存在が司法書士試験を難しくしているようで、私は1回目と2回目の受験で、午前択一の基準点を突破できず不合格でした。
ちなみに、午前択一と午後択一の両方で基準点を満たしていなければ、午後記述は採点すらしてもらえません。
合格率は3.9%
法務省の発表によると、平成28年度の司法書士試験の結果は、
- 出願者数 20,360名
- 受験者数 16,725名
- 合格者数 660名(男性503名、女性157名)
- 筆記試験合格点 満点280点中200.5点以上
- (基準点:午前択一75点、午後択一72点、午後記述30.5点)
でした。
受験者数で計算すると、合格率は3.9%です。
この試験は受験資格がないため、年齢、性別、学歴等を問わず、誰でも受験できます。
勉強を始めたばかりでお試し受験する人もいるので、しっかり準備をしている人はもう少し高い確率で合格すると思います。
最後に
法務省のホームページに、過去の試験問題や詳しい試験結果が公表されています。
また、LECなどの資格予備校のホームページでは、わかりやすく解説されています。
興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
こうして司法書士試験について書いていると、受験勉強をしていたころが懐かしくなってきました。
もちろん受験勉強がすべてではありませんが、あのころに身につけた知識や考え方は、確実に今の私を支えてくれています。