確定申告をしてきました
おかげさまで無事に開業一周年を迎えることができ、税務署に確定申告をしてきました!
一昨年末まで勤務司法書士だったので、今回が初めての確定申告です。
ときどき司法書士って確定申告について詳しいでしょ?と言われることがあるので念のため。
他人の確定申告をお手伝いするのは税理士の業務です。
司法書士の業務ではありません。
事務所に勤務している司法書士は、一般的な会社と同じように、お給料をもらって年末調整をすれば済むのですが、私のように個人で事務所を経営している司法書士は、個人事業主です。
なので、ここでは私の個人事業主としての確定申告について書いています。
税理士による個別記帳指導
初年度ということで、開業当初は手探りで記帳を始めたわけですが、とても心強い味方がいました!
「税理士による個別記帳指導」です。
地域によって行政指導のやり方は異なると思いますので、どこでも誰でも同じ指導が受けられるとは限らないことはご承知おきいただきたいのですが、なんと、無料で税理士さんから個別の記帳指導を受けられたんです。
税務署に開業届を提出してしばらくした頃に、税務署から記帳指導の案内が届きました。
税務署で行われる集合型か、税理士による個別記帳指導か、好きな方を選んで無料で受けられるような案内だったと記憶しています。
私はせっかくの機会なので、「税理士による個別記帳指導」に申し込みました。
7月に「税理士による個別記帳指導」の受講決定のお知らせが届き、担当の税理士さんから連絡がありました。
それから日程を調整して、計4回の個別記帳指導を無料で受けることができました。
しかも、私の事務所に税理士さんが来てくださったので、事務所にある書類を確認しながら指導を受けることができて、本当にスムーズに帳簿を作ることができました。
税務署って、ちゃんと申告しようとしている人には優しいんだ、と思いました。
クラウド会計ソフト
もうひとつの心強い味方は、クラウド会計ソフトです。
私は以前から家計簿アプリ「マネーフォワード」を使っていたので、同じ会社の「MFクラウド確定申告」を使っています。
クラウドなのでソフトのインストールは不要で、会員登録をして利用料を支払えば、インターネットが繋がる場所ならどこでも使用できます。
他の会計ソフトを使ったことがないので比べることはできませんが、データの連携は本当に便利です。
銀行口座、クレジットカード、電子マネーなどの入出金や残高を反映でき、入力がとってもラクです。
月々の売上や経費をグラフにしてくれたりもするので、事務所の業績も一目瞭然!
確定申告書と決算書も、MFクラウド確定申告で作成しました。
これまで入力してきたデータが反映されるので、税理士さんに少し手直ししていただくだけで完成でした。
この税理士さんの手直し、ってところが本当はいちばん難しいんでしょうけど…。
国民健康保険の保険料の減免
税務署で確定申告書と決算書を提出するときに控えを一緒に提出すると、控えの方に受付印が押されて返ってきます。
この控えを持って、区役所で国民健康保険の手続きをしてきました。
というのも、一昨年の所得が結構多かったおかげで保険料が思った以上に高くなってしまい、減免申請をしていたからです。
福岡市では、収入の大幅な減少などの事情によって保険料の納付が困難になったとき、申請により保険料の減免を受けられる場合があります。
私の場合は、開業当初に必要経費は多いのに収入がほとんどない時期があり、平成29年の見込み所得(収入金額から必要経費を差し引いた各種所得控除を行う前の金額)が前年より大幅に下がりそうだったので、昨年の夏に区役所で減免申請をしていました。
そのとき区役所の窓口で、確定申告をしたら確定申告書の控えを持ってきてください、と言われていました。
夏に申請したのは、あくまで「見込み所得」なので、本当にそうだったのか確認しますよ、ということですね。
これから審査があるみたいなので、減免が確定するまでにはもう少し時間がかかりそうです。
独立開業だけでなく、失業や転職、災害にあったときなど、一時的に収入が大きく落ち込むときってありますよね。
国民健康保険料や市県民税は前年の所得で計算されるから、正直キツイです。
だから、使える制度はフル活用して乗り越えましょう!稼げたときに、いっぱい納めたらいいんです!!(※私の個人的な意見です!)
保険料の減免についての詳しい要件は、区役所から送られてくる納付書に同封されている案内文や、福岡市のホームページで確認できます。
減免の対象になる保険料は原則として納期限が過ぎていないものに限られるそうなので、納付が苦しくなりそうだと思ったら早めに区役所に相談したほうがいいです。
滞納してしまうと延滞金がかかったりして、余計に苦しくなってしまいますから。
最後に
確定申告まで済ませて、帳簿の付け方、領収書の保管、売上の管理など、会計作業がひととおり把握できました。
来年の確定申告ではそこそこ税金が納められるくらいの売上を目指して、平成30年も頑張っていきたいと思います!